管楽器お手入れ講座!~フルート編~
こんにちは!
修理担当の三上より、管楽器お手入れについてお話しいたします!
前回のクラリネット編はこちら。
今回の楽器はこれ!!
オーケストラをはじめ、吹奏楽、ジャズ、ポップスなど幅広いジャンルで使われている木管楽器です。
管体は洋銀製や銀製、グラナディラなどを使用した木製や金製のものなどがあります。
古くは旧石器時代の頃に動物の骨で作られた笛から始まり、現代のフルートの原型が広く使われるようになったのは16世紀からのことです。
フルートの歴史はとても長く書ききれないので、興味がある方はこちらへ!
修理をする私にとっても、かなり勉強になります!
ぜひ一読を!
では、お手入れ講座に参ります!
●演奏後のお手入れ
管内の水分を拭き取りましょう。
クリーニングロッドの先端にガーゼを通します。
このときにロッドの先端を覆うようにしっかり巻きます。
ロッドの先端がガーゼからはみ出ているとフルートの管内にキズがついてしまいます!
胴部管は片方からロッドを差し込むだけでは届かないので頭部管側からと足部管側から差し込んで水分をとります。
頭部管の水分をとるときに、反射板をロッドの先端で強く突くとキズがつくので注意です!
ロッドにガーゼをうまく巻けない・・・苦手だ・・・というフルーティストの皆さま!
ロッドの先端をスワブに入れるだけ!
ラクに水分がとれるスワブもお店にございますので、ぜひご来店ください!
タンポのお手入れは忘れずに。
クリーニングペーパーを使って水分を完全に取り除きます。
トーンホールとタンポの間にクリーニングペーパーをはさみ、パタパタと2,3回キイを動かします。
クリーニングペーパーをはさんだまま抜き取らないように注意!
タンポの表面にキズがついてしまいます。
よく水が漏れるところや、演奏中に水漏れが起きたところは入念に!
ケースにしまう前にポリシングクロスでキイや管体の表面を拭きましょう。
キイを拭くときに注意してほしいことがあります。
上の写真の×の方向に拭き続けているとキイにガタがでてしまい、タンポのふさがりが悪くなってしまいます!
お気をつけください。
頭部管の反射板の位置もチェックしてください。
クリーニングロッドの先端の横線は、反射板の位置を確かめるためについてるものなので、ぜひご活用ください!
反射板がずれていると音がなりづらかったり、音程が崩れてしまいます!
反射板の正しい位置はマウスホールを真上から見て、ロッドの目印が真ん中にくる位置です。
反射板がずれていたり、ヘッドキャップがくるくる空回りするときは、修理が必要な時かもしれません。
お気軽にご相談ください♪
以上、管楽器お手入れ講座!~フルート編~でした!
わからないことがありましたらお気軽にご相談ください♪