みなさんこんにちは！

前の記事で「まだ梅雨明けしませんねぇ。」とお話ししていたらあっという間に8月も過ぎ、「秋雨前線」活発になってまいりました今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか？

さて、前回は「マツヤニとは何ぞや！？」という部分について書かせていただきましたが、今回は予告通り「松脂」の種類についてお話ししたいと思います。また「松脂」だけでもたくさんの種類が発売されていますので、松脂選びのポイントとしてもご覧ください。

まず、一言で「松脂」と言いましても、大きく分けて2つに分類すると…

(A)バイオリン・ビオラ・チェロ用(各楽器専用、または兼用)

(B)コントラバス用

さらにそれぞれを区別しますとざっと各2種類に…

(A1)さらさら系

(A2)しっとり系

(B1)硬め

(B2)柔らかめ

ここまで分類したなかで、それぞれの特徴をご紹介してまいりますね。

(A1)さらさら系 ＜LIGHT＞

一般的に各メーカーが「LIGHT(ライト)」として発売されているものが該当します。

松脂自体は透き通る琥珀のような見た目で、「U〇A味覚〇の純〇」の飴のように見える美しさです。

さらさら系の松脂は一般的に、

「粒子が細かく音色がクリアに聞こえる」

「べた付きにくくサラっとした使用感」

「弓毛が弦に吸い付く感じ」など

というご意見と、

「衝撃に弱く、砕けやすい」

「粉っぽくなる」

「引っ掛かりが弱く大きな音が出しにくい」などのご意見がございます。

(※意見には個人差があります)

(A2)しっとり系 ＜DARK＞

こちらは「DARK(ダーク)」として発売されているものが該当します。

さらさら系の松脂に比べますと、見た目も濃くズッシリした感じで、これぞ「THE！松脂！」といったイメージです。

しっとり系の松脂は一般的に、

「演奏時の引っ掛かり(グリップ)が良い」

「さらさら系に比べると割れにくく、扱いやすい」

「大きな音が出しやすい」

などといったご意見と、

「さらさら系に比べると柔らかいのでべた付きやすい」

「塗りすぎると音色が汚くなりがち」

などといったご意見もございます。

(※意見には個人差があります)

さて、次にコントラバス用の松脂について…

(B1)硬め

コントラバスの松脂で「アルシェ」が比較的「硬め」に分類されると思います。

一般的に「硬め」は、

「発音がクリアで、高音もキメ細かく美しい音色に」

「繊細な表現に向いているため、ソロに向いている」

といったご意見と、

「低音はボリューム感に欠ける」

「音がカスれがち」

といったご意見がございます。

(※意見には個人差があります)

(B2)柔らかめ

「ポップス」の松脂が非常に「柔らかい」と言われるコントラバス用の松脂の一つです。

(※現在、郡山店では「ポップス」は在庫を切らしております…。ご要望の方は、別途お問合せ下さい。)

一般的に「柔らかめ」は、

「弦への引っ掛かりが非常に強く、パワフルで迫力のある音色になる」

「音量が大きくなるため、吹奏楽やオケ向き」

といったご意見と、

「高音では音が粗くなり、ガサ付いた音になりやすい」

といったご意見がございます。

(※意見には個人差があります)

さてここまで各4種の特徴や一般的なご意見をつらつらと書いてまいりましたが、いかがですか？

松脂選びのポイントでは、「それぞれ長所もあれば短所もあり、いったいどれを選んだら良いのかわからなくなった…」と思われたそこのあなた！

まずは今現在、「松脂」が原因で何を悩まれているのか？または、松脂でもっと「〇〇してみたい」など整理してみてください。

そして今回ご案内した記事を参考にそれを補える「松脂」を試してみる。これが1番の近道ですよ！

「演奏時の引っ掛かり(グリップ)や扱いやすさ」を求めるなら「しっとり系」の松脂、「よりクリアな音色」を求めるなら「さらさら系」の松脂。同じようにコントラバスでも「繊細な表現が必要」なら「硬め」、「とにかくボリュームが欲しい」なら柔らかめ…などなど松脂を選ぶポイントは、使われる方の好み次第なのです！

また、最後に今回ご紹介した内容はあくまで一般的な意見をまとめたものですので、実際にご使用になられた皆様のご意見ご感想には『個人差』が大きくかかわることをお伝えして今回の記事を締めさせていただきます。

次回は『マツヤニって…』Part3

(松脂の扱い方が変？の編)でお会いしましょう！

ヤマハミュージック郡山店ショールーム

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