『マツヤニ』って…? Part1
みなさんこんにちは!
こんなに蒸し暑い日々が続いているのに、まだ「梅雨明け」しませんねぇ。
さて今回の記事は、お店でよくご説明する機会が多い「松脂」についてお話しさせていただこうと思います。
しかしお話を始めると、今回の記事がだいぶ長文になってしまいますので、「Part1」として「松脂」のさわりの部分をお話しさせていただきます。
●そもそも「松脂」ってなんで必要なの??
普段、何気なく使われている松脂ですが、「アル」のと「ナイ」のでは全然違ってきます!
もし使われている「弓」を毛替えに出される機会があれば、新しく張り替えられた弓毛で松脂を塗らずに演奏してみてください。
試してみていただければ一目(聴)瞭然!弦の上を弓毛がツルツル滑り、しっかりとした音が出にくいのです。
弓毛はご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、馬の尻尾の毛です。
これは人の髪の毛と同じようにキューティクルがあります。しかしこれだけでは弦との摩擦が少なく弦を十分に引っかけないんですねぇ。
そこで「松脂」を弓毛に塗ると、松脂の粉(粒子)がそのキューティクルに付着し、弦と弓毛に摩擦が起こり、しっかりとした音が出るようになるわけです。
つまり、弦楽器(擦弦楽器)には松脂は欠かせない物の一つと言えるんですね!
※擦弦楽器とは弓や棒で弦を擦る弦楽器のこと。「二胡」や「馬頭琴」なんかも含まれますよ!という事は弓に「松脂」を塗っているはず!!