弦楽器の湿度対策!と弦楽器無料点検会&弓毛替え会のご案内
みなさんこんにちは。
私は5月にも関わらず連日の真夏日でグッたりしてしまっている今日この頃ですが、いかがお過ごしですか?
さて、今回のブログはタイトルにもありますように「弦楽器の湿度対策」です!
今ひとつピンと来ていない方もいらっしゃるかもしれませんが、弦楽器(特にバイオリン・ビオラ・チェロ)を演奏されてらっしゃる方であれば、そろそろアノ季節がやってきますよねぇ。いやですよねぇ…
そう!そうです!
「梅雨」!!
ジメジメェ~ジトジトォ~っとした季節が間違いなくやってきます!
季節的には紫陽花が咲き乱れ、日本の四季でも落ち着いたイメージのある季節ですが、弦楽器を扱われてらっしゃる方々は色々と大変な時期にもなってきますよね。
弦楽器を演奏されてらっしゃる方には次に挙げる事例で悩まされることが多いのではないでしょうか?
・演奏や練習を開始する際、調弦しようとしたら、「糸巻き(ペグ)」がきつくて動かないッ!
さぁ、大変です!「糸巻き(ペグ)」が動かなければ、正しい音程に調弦することはおろか、調子っぱずれで演奏しなければならなくなってしまいます!!
そんな時、普段からどのようなメンテナンスを施していれば梅雨の時期の「湿気」に影響を受けず、いつでもスムーズに動かせるようになるのでしょうか?
まず、「糸巻き(ペグ)」がこの時期にどのような状態になっているのか簡単にご説明しましょう。
(1)空気中の水分が多いということは、木でできている弦楽器は空気中の水分を吸い込む。
(2)同じく木材でできている「糸巻き(ペグ)」も水分を吸い込む。
(3)水分を吸い込んだ「糸巻き(ペグ)」は太くなる!
と、弦を巻き付け調弦する際に活躍する「糸巻き(ペグ)」は太くなりますし、逆に楽器側のペグを差し込む「穴」の部分も水分を吸い込み「穴」が小さくなる。
結果、小さくなった穴と太くなって糸巻き(ペグ)が原因で、接地面がギッチギチになり動きが「きつく」なると言う訳です。
となると乾燥させれば良いかとなりますが、演奏や練習中に自分の周りだけを乾燥させるなんて不可能ですよね?
じゃぁ、接地面がスムーズに動くように何かしらの「潤滑剤」があればよいのではないか?
そんな時に、大活躍するのが「ペグコンポジッション」という商品です!
見た目はクレヨンのようで、リップクリームやスティック糊のような容器に入っているこの物体が弦楽器の「糸巻き(ペグ)」にスムーズな動きをもたらしてくれるのです!
使い方はいたって簡単。
楽器本体と接地している部分(ペグボックスと接する部分)の「糸巻き(ペグ)」に塗ってあげるだけでOK!
使用方法は、画像をご覧ください。
(1)
塗りつける場所は楽器本体と接地している部分です。
ペグ(糸巻き)を外すとテカテカと光っている場所が目印です。
(2)
(3)
(4)よく馴染んだら、弦を張って完成!
※この処置を行っても動きが「きつい」等の症状がある場合は店頭まで楽器をご持参ください。